子どもたちの柔軟性を育てる!必要性や方法について詳しく解説

子どもたちの柔軟性を育てる!

一流のアスリートは、ケガをしないためにストレッチを大切にしていると聞いたことがあるかもしれません。実際、柔軟な体を保つことは、運動だけでなく、日常生活のなかでもケガをしないようにするために重要なことだといわれています。

今回の記事では、なぜ柔軟性を育てる必要があるのか、また、どのように子どもの柔軟性を育ててあげればよいのかについて、ご説明します。

柔軟性を育てる必要性

まず、柔軟性とは何か、柔軟性をつくる要素、そしてなぜ柔軟性を育てる必要があるのかをご説明します。

柔軟性とは?

柔軟性とは、ケガをせずに体を効果的に曲げたり動かしたりする能力のことです。柔軟性を高めることで、特定の関節の可動域を広げることができ、骨、靭帯、関節の安定性を高めることができます。

逆に柔軟性が低いと、すべての身体運動スキルのパフォーマンスに支障をきたしてしまうのです。たとえば柔軟性が低い子どもは、運動後に関節や筋肉の痛みが強くなる傾向があり、ケガの原因にもなります。

スポーツの練習や試合の前のウォーミングアップ、活動後のクールダウンの際にストレッチを行うのは、柔軟性を高めることが目的です。ストレッチは、組織への血液や栄養の供給を増やし、パフォーマンスを向上させ、柔軟性を高める効果があります。

柔軟性に影響を与えるもの

柔軟性に影響を与える要因は複数あり、人によって異なります。たとえば子どもの関節、筋肉の可動域や柔軟性の度合いは、ある程度生まれたときから決まっています。

また、同じ個人の体のなかでも、ある関節では柔軟性があっても、別の関節では柔軟性がない場合もあるのです。靭帯や腱が切れたり伸びたりすると、柔軟性が高すぎて、かえって関節が不安定になることがあります。

一般的に太っている子は、柔軟性に限界があるのです。また、長時間の運動不足も柔軟性を低下させます。

子どもの柔軟性は、年齢によっても異なります。背骨の柔軟性は、8歳か9歳で最大になります。10歳になると、筋肉よりも骨の方が早く成長し、柔軟性が失われていくのです。しかし、女の子は13歳頃、男の子は14歳頃になると、再び背骨の柔軟性が高まってきます。

したがって、10歳から13歳までの子どもは、本来の柔軟性を失わないように、運動をして柔軟性を保つことが大切です。

なぜ柔軟性を育てる必要があるのか?

子どもたちの柔軟性が向上すると、運動パフォーマンスも向上し、動きが滑らかになり、可動域が広がります。柔軟性があると、より効率的なプレーができ、ケガのリスクも減ります。

体操、水泳、フィギュアスケート、レスリング、テニスなど、柔軟性を必要とするスポーツはたくさんあります。また、柔軟性にすぐれた子どもは、ダンス、とくにバレエを楽しむことが可能です。

さらに子どもの頃に柔軟性を伸ばしておけば、成長してからも日常生活におけるケガを防ぐことができ、健康的な生活を送ることにつながるでしょう。

柔軟性を育てる方法

具体的に、どのように柔軟性を育てるのかについてご説明します。

日々の遊びを楽しむ

実は子どもたちは、柔軟性を養うためのさまざまな活動を自然に行っています。たとえば子どもたちは、公園の遊具を操作したり、ボール遊びをしたりする際に、常に体を曲げたり、ねじったり、伸ばしたりしています。

これらの活動は自然に行っているものですが、成長過程にある子どもたちにとっては、柔軟性を高めるよい機会になるのです。

ストレッチをする

私たちはランニングの前や運動の後に、ストレッチをします。気づいていないかもしれませんが、このようなストレッチの習慣を、子どもの頃に身につけているのです。

ストレッチには、単に運動をするために筋肉をあたためるだけでなく、柔軟性、健康、運動能力の維持に役立つ効果があります。運動をはじめる前には、必ずストレッチを行ってください。

このときのストレッチは、体を動かす準備のためにするもので、少し早い足取りで歩いたり、軽くジャンプをしたり、ボールをける動作をしたりして、筋肉を動かしながら行うものが適切です。動的ストレッチともいいます。

遊びが終了したときや暑い夏の運動の際は、静的なストレッチを含むクールダウンが重要です。これは筋肉を伸ばす動きで、ふくらはぎや手の筋肉に一定の負荷をかけて伸ばす運動になります。

いずれのストレッチも、運動する保護者や指導者が時間をかけて一緒にルーチンのように行うことで、子どもにも身についていきます。

まとめ

柔軟性の大切さ、そして子どもたちの柔軟性を育てるポイントについて、ご紹介しました。とくにストレッチは効果的ですので、楽しく健康的に行いましょう。もしかすると筋肉痛になるかもしれませんが、子どもが「何か痛い」と言っていたら、とまって話を聞いてみましょう。

「株式会社KIDS POWER」では、生涯スポーツを楽しみ、健康的な人生を送ることができる子どもたちを育てるためのお手伝いをしています。子どもの柔軟性を育てることに対する疑問、質問などありましたら、遠慮なくご相談ください。