【心と身体の話】ダンスで変わる身体と心の健康をわかりやすく解説

ダンスが身体に与える影響

サッカーや野球などのスポーツとは異なり、ダンスでは音楽を使用したり全身を使って表現したりします。ここでは、ダンスが身体に与える影響について解説します。

柔軟性を身につけられる

柔軟性とは、筋肉と筋肉を支える健が伸びる能力のことです。筋力、持久力、調整力、瞬発力とともに、生活で必要とされる運動能力のひとつとされています。

柔軟性を身につけるには、可動域が広げなければなりません。可動域が広がると、無理な体勢になったときにでもバランスをとることができ、捻挫などのケガを避けられるでしょう。さらに可動域が広がることで、全身をバネのように用いることが可能です。ほかのスポーツをするときでも、自身のもつパワーを最大限に発揮できるでしょう。

ダンスでは音楽に合わせてステップやターンをするので、足腰の柔軟性を高められます。ジャズダンスやヒップホップダンスではアクロバティックな動きもあるので、全身の柔軟性を高められるでしょう。

インナーマッスルを鍛えられる

インナーマッスルとは、身体の深いところにある筋肉の総称のことです。主なインナーマッスルとして、腹筋の深部にある腹横筋、背筋の深部にある多裂筋、腹式呼吸をする際に使用する横隔膜などがあります。

インナーマッスルを鍛えると、身体の動きがスムーズになり、無駄な動きが減るでしょう。また、身体を内側から支える力が強まるので、姿勢がよくなり、疲れにくい身体に変化します。

美しいダンスを披露するには、正しい姿勢や音楽に合わせた表情が重要です。身体の上手な使い方を意識するので、自然とインナーマッスルが鍛えられるのです。

ダンスが心に与える影響

ダンスをすると、身体が鍛えられるだけではなく、心の状態もよくなります。ここでは、ダンスが心に与える影響について解説します。

メンタルヘルスの改善

メンタルヘルとは、精神面での健康のことです。世界保健機関では、自身の可能性を認識して日常のストレスを対処でき、生産的で有益な仕事ができる状態と定義されています。

心の状態は、自分ではコントロールできないことがあります。ストレスが原因で無意識のうちに操縦不能に陥った状態が、メンタルヘルスの不調の状態です。心の状態はデリケートなので、誤った対処法をとると、悪化させてしまうこともあるでしょう。

メンタルヘルスを改善する方法として、ドーパミンが挙げられます。ドーパミンとは、神経伝達物質のことで、ドーパミンが増えるとやる気や幸福感が湧き上がります。ポジティブな気持ちが増えることで、メンタルヘルスの不調を改善できるでしょう。

ダンスでは自己表現の機会が多く、ドーパミンの増加を期待できるといわれています。ダンスを続けることで、心を安定した状態に保てるでしょう。

孤独感を解消できる

孤独感とは、自分が一人ぼっちであると感じる気持ちのことです。ストレスが溜まっていたり、自分に自信がなかったりすると、孤独感が強くなるでしょう。家族や友人を失うことで、孤独感が強くなるケースもあります。孤独感が強くなると、常にネガティブ思考になってしまうので注意が必要です。

孤独感を解消する方法は、夢中になることを見つけることです。さらに一緒に物事を成し遂げる仲間を見つけると、自分はひとりではないことを実感できます。

ダンスをはじめれば、ダンスが上手に踊れるようになりたいという目標が見つかります。またチームでダンスを踊ることで、仲間と一緒に美しいダンスを作り上げたいという気持ちが生まれるでしょう。孤独感を解消するにはダンスがオススメです。

子どもの習いごとにはダンスがオススメ

子どものいる家庭では、どのような習いごとをさせるべきか悩む方もいるでしょう。習いごとをはじめさせることには、自分の見る世界が広がる、学習を先取りできるというメリットがあります。

ダンスの場合は、同じ年齢の子どもたちとレッスンを受けることで、コミュニケーション能力を培えるでしょう。また、ひとつの課題に取り組むことで、集中力を高められます。多くのダンススクールでは、小学生未満のコースも設けているので、子どもたちと話し合いながら検討するとよいでしょう。

まとめ