健康を維持するために、正しい姿勢が大切だと聞いたことがあるかもしれません。実際に正しい姿勢を維持できれば、腰痛や肩こりの改善、また運動能力の向上など、さまざまな利点があることが知られています。
そこでこの記事では、正しい姿勢に焦点をあて、具体的にどのようにすれば正しい姿勢を身につけられるのかについて、ご説明いたします。
正しい姿勢とは？
まず、正しい姿勢について説明します。
姿勢とは？正しい姿勢とは？
姿勢とは、立っている、座っている、横になっている、また何か物を持ち上げる、体を曲げる、ひねるなどの動作をしているときの体の位置のことです。
背骨には3つの自然なカーブがあり、体重が両足に均等にかかるように、正しい位置に配置されている必要があります。この3つのカーブには、次のようなものがあります。
・頸椎のカーブ
首のカーブのことで、わずかに前方に曲がっています。
・胸椎のカーブ
背中の上部と中部にあるカーブで、やや後方にカーブしています。
・腰椎のカーブ
腰のカーブで、わずかに前方にカーブしています。
身体的には、背骨が正しい位置にあると、自然と正しい姿勢になります。正しい姿勢とは、横から見て、耳、肩、腰、膝、足首が垂直に揃っていることです。
正しい姿勢が身につくと、筋肉と骨のバランスがとれ、怪我や余分なストレスから身体を守れます。また、重力に抗して体をまっすぐに保て、体がより効率的に働くようになります。
自分の姿勢の確認方法
自分の姿勢が正しいのかどうか、わからない方もおられるでしょう。家族や友人に見てもらえれば最善ですが、見てもらえる人がいない場合は、次の方法で確認してみてください。
- 壁を背にしてリラックして立ちます
- 両方のかかとを壁につけます
- 背中を壁につけます
この状態で、次の4つをチェックしてみましょう。
- 膝が伸びているか？曲がっているようであれば、正しい姿勢ではありません。
- 腰と壁の間に、手のひら分の隙間があるか？それ以上の隙間があると、反り返りが強いかもしれません。
- 背中は肩甲骨のあたりが広く接しているか？肩が離れて過ぎていると、猫背の可能性があります。
- 頭が壁についているか？頭が離れているようであれば、ストレートネックの可能性があります。
正しい姿勢を身につけるためのコツ
次に、正しい姿勢を身につけるためのコツをご紹介します。
背筋を伸ばす
もっともオーソドックスな方法です。姿勢の乱れを防ぐには、背筋を伸ばすことが大切です。背筋を伸ばすと気分も見た目もスッキリして、さらに背が高く、スリムになったように見えます。
イメージとしては、自分の身長を測るために、壁に向かって立っているふりをしてみましょう。頭をまっすぐにして、あごを引いてください。横から見ると、耳は肩の真ん中あたりの位置にあるはずです。
胸をはって肩を後ろに回し、お腹をへこませて立ちます。お尻や脚が出ないようにしましょう。頭が空に向かって伸びるような感じで、まっすぐにすることがコツです。
机に向かって座るときは前屈みにならない
机に向かって座っていると、どうしても姿勢を崩してしまいがちです。机に向かって前屈みになってしまったり、椅子の背もたれに寄りかかったりすることもあるかもしれません。しかし、これは姿勢的にはよくないことです。そこで、次のような方法を試してみましょう。
まず、椅子に深く座ってください。そして背骨の自然なカーブを守るために、丸めたタオルやラクッションなどを背中の真ん中に置きます。膝は直角に曲げ、お尻の高さと同じか、少し高い位置に保ちます。足は床に水平に置きます。
このようにすることで、座っている間も正しい姿勢を保てるでしょう。もしこのような姿勢を保つことが難しいようであれば、椅子や机の高さが合っていない可能性がありますので、高さを調節してみましょう。
スマホ首・ストレートネックを防ぐ
スマホやタブレットの画面を見ながら、多くの時間を過ごしている人は要注意です。これはスマホやコンピューター画面をのぞき込むとき、どうしても頭を前に突き出す姿勢になっていることが影響しています。そのために、自然な首のカーブとは逆の方向へ首を突き出しており、首回りの筋肉に負担がかかります。
かかと、お尻、肩（肩甲骨）を壁につけて立ったとき、頭も簡単に壁につけられれば問題はありませんが、もし頭が前に傾いてしまうと気は要注意です。すでにスマホ首（ストレートネック）になっている可能性があります。
予防のためには、首のストレッチをしてみましょう。また、スマートフォンやタブレットを見るときは、高い位置に持ち上げ、頭ではなく目を動かすようにすることをオススメします。
適切な枕や布団を選びましょう
立ったときの正しい姿勢を、横になったときも維持できるようにすることが理想です。そのためにマットレスは、背骨の自然な形を維持するために、硬めのものを選びましょう。また枕は首と寝具の間にできる隙間を埋められ、かつ頭全体を支える大きさが必要です。
エクササイズで体幹の筋肉を鍛える
背骨を支えるには、強い筋肉が必要です。過度に体に負担がかからない程度に、運動することをオススメします。とくに、体を支える体幹の筋力向上を意識するとよいでしょう。
また、お腹周りの贅肉が多いと、背中に負担がかかります。筋力を鍛えるだけでなく、適切な体重を維持できるようにしましょう。
まとめ
正しい姿勢をとることは、健康を維持するために不可欠です。一日中自分の姿勢に気を配り、簡単な工夫をすることで、最小限の努力で正しい姿勢を維持し、健康を増進できます。
その基礎力づくりは、「株式会社KIDS POWER」にぜひお任せください。楽しく運動しながら、正しい姿勢を身につけていきましょう。
